ヒプノセラピー

Hypnotherapy (退行催眠) 

あなたの身体を少しづつ緩めていって潜在意識にアクセスしていきます

  

あなたはただ横になってリラックスするだけです


疑問や不安をちょっとの間 

横に置いて・・・

 



ヒプノセラピーという言葉を聞いたことがありますか?

 

日本語に直すと退行催眠療法になります。

言葉の中に入っているように『催眠』です。

 

催眠という言葉を聞いたとき、何を想像しますか?

 

五円玉をひもにつるして 左右に振りながら『あなたはねむくな~る。だんだん瞼がおりてくる~。そして、あなたは私の言うことにしたがいたくな~る。』こんな場面を思いだしますか?

 

それとも、意識のうちに人にコントロールされて、自分の意志とは反対に何かをしゃべらされてしまう…とか。

 

ヒプノセラピーは、呼吸法と身体をリラックスさせることで、催眠状態を作り出し、潜在意識にアクセスし、意識を過去に退行させることが中心ですが、過去以外にもいろいろな場所へのアクセス方法があります。

 

人間は、つねに左脳を使いながら、生きて行く為に顕在意識を働かせています。

 

朝起きて、服を着て、今日の予定を確認し、ご飯を食べ、車を運転したり、電車に乗ったり、資料を作ったり、献立を考えたり。そして決意したり、判断したり、考えたりする部分が顕在意識です。どちらが得か天秤にかけたり、不安になったり何かを欲しがったり。

 

その顕在意識と、ヒプノでアクセスする潜在意識のお話など、これから 少しづつ、ヒプノについてお話していきたいと思います。


3つの意識の話

 

ヒプノセラピーとは退行催眠療法のことを言います。

 

呼吸とリラックスで身体の緊張をといて、今の意識=顕在意識を眠らせると、潜在意識にアクセスし易くなります。でも、無意識になるのではありません。

 

日常生活を送っている意識=顕在意識がおやすみして、始めて潜在意識に直接コンタクトできるようになります。

 

人間の意識の構造は、まるで氷山のようになっています。海の上から出ている部分は、私たちが把握して常に使っている部分です。

 

頭の中で積極的に考えている部分です 

今日の予定 

これからのスケジュール

昨日の失敗 後悔 

やらなくてはいけないこと 

OL 母 主婦 

会社員など 

私として自覚して生きている意識の部分

 

日常生活でフルに活動している意識=顕在意識です。

 

そのすぐ下の部分が潜在意識。見えている氷山のすぐ下にある海に沈んでいる部分です。今までに起こったことをしまっておく、記憶の部分です。普段は直接出てくることはほとんどないけれど、今までに経験した、怖い思いや、楽しかった過去のことも、感情を伴ってここにしまわれています。

 

人間は目に見たもの、聞いたこと、すべてを記憶していると言いますが、すべての情報に顕在意識でアクセスできてしまうと、実は人間生活に支障をきたしてしまうものです。ここに保管しておくことで、日常生活を送れているのです。

 

そしてもっと下の部分は、分厚い氷になっていて他の氷山とつながっているような部分です。そこは超意識と言われています。潜在意識は、夢やふとしたことでアクセスすることもありますが、ここの部分は普段は全く気がつかない部分です。

 

つまり超意識では、皆つながっているのです。ここには自分の中の賢者の部分、なんでも知っている内なる神の部分があります。

  

タイタニック号は、氷山に気がつかないで衝突し沈没してしまいました。意識も氷山のように、見えている部分からは想像もつかないほど深く広くなっています。

 

ヒプノでは、まずこの真ん中の部分=潜在意識にアクセスしていきます。 


リラックスしましょう

 

ヒプノセラピーの催眠状態に入るには、深い呼吸を使い、緊張を緩めていって、頭のてっぺんから、足の指先までリラックスさせていきます。身体がお休み状態に入ると、何故かいつもの意識=顕在意識もおやすみするのです。リラクゼーションの誘導で、身体と頭を休めていきます。

 

顕在意識の活動が低くなると、半分眠ったような状態になります。ある程度受身になりますが、質問には答えられます。そして意識はちゃんと残っていますので、どうしても言いたくないことは拒否できます。たとえ潜在意識にアクセスしたとしても、その時のあなたに必要のないことや、今はまだ時期ではないから出さない方が良いもの、そうしたことにはアクセスできません。

 

潜在意識はあなたのことを一番わかっているので、必要なことを出してくれます。時期が来ないと出しては危険だ、と考えられるものも、出ないように調整してくれます。

 

ですから、もしあなたが全く予想しなかったことが出てきても、そこには、あなたが見るべき事柄があるはずです。大切に感じて、見つめてみてください。 

 

あなたの深いところで、準備が出来ているということです。もしかしたら、思いがけない贈り物を受け取取ることが出来るかもしれません。


潜在意識という記憶の倉庫

 

もしあなたが泳げないとします。今まで一生懸命泳ぎをマスターしようとしました。でも、学校のプールがある日は、熱が出たり調子が悪くなって、なかなか練習することができなかったりします。顔を洗ったり、お風呂に入るのは大丈夫でも、どうしても、プールに顔を付けるのは怖い。怖くて船にも乗れない。

 

その恐怖をなくしたくて、過去に何か原因があると思い、ヒプノセラピーのセッションを受けてみることにします。体と心を少しお休みさせて、潜在意識にアクセスします。

 

その恐怖心を始めて覚えたところに誘導されると、小さい頃に、プールに落ちて溺れそうになったことを思い出すかもしれません。

 

それとも、もしかしたら中世のヨーロッパで、船から海に落ちて、溺れ死んでしまったことを思い出すかもしれません。

 

思い出す・・・そのこと自体は怖いかもしれないし、恐怖や、その時の感情が蘇ってくることもありますが、不思議なことにそれを追体験し、浮かんでくる感情を見つめ直すと、何故か今世までずっと持ち越してきた恐怖心を、克服することが出来たりします。そんな不思議なことが起こります。

 

もちろん、それが一度のセラピーで解放されるとは限りませんが、その時に感じた過去生の状況、感情、理由を自分で追体験してみることによって、今悩んでいる、恐怖の原因を知る事ができます。もしかしたら、今のあなたの癖や性格の元になっている原因が見つかるかもしれません。


倉庫の中って?

 

リラクゼーションで身体と頭をおやすみすると、潜在意識にアクセスしやすくなります。さて、それからどうするのでしょう?

 

潜在意識につながることが出来ると、先ず自分の心の倉庫を覗くことができます。心の中に何があるのでしょう?

 

生まれた時から現在の自分になるまでに起こった、数々の出来事。それらをさかのぼって、追体験していくことができます。

 

中学のときに初恋の人に振られたこと

大切な人がなくなった時のこと

犬に吠えられてこわかったこと

お母さんにいつも言われていた言葉

いじめられた時のこと

小さい時からの家庭環境 兄妹 親子関係

怪我をしたとき

病気で心細かったこと

幼心に誓ったこと

 

もっと遡れば、自分が喋れないほど小さい時の記憶。そして、胎内にいたときの記憶 両親との関係。

 

辛い思い出が、今のあなたに影響を与えていることは多いですが、家族団らん、兄弟や近所で楽しく遊んでいた頃の自分や、忘れていた、お母さんのぬくもりや愛情にもアクセスできます。辛い時に、過去の楽しい時期にアクセスしてみると元気になれます。そうやって、心を充電することもできます。

 

そして倉庫の中には、あなたが今世生まれてくる前の記憶、身体に入る前、そして過去にこの世に生きていた時の記憶もあります。

 

今、地球に生まれている人々は、これまで様々な国、時代に、何度も何度も、人間に生まれてきていると言います。あなたは、日本に限らずヨーロッパ、南北アメリカ、中央アジア、アフリカなど、様々な場所、人種に生まれ、時代とともに数々の体験をしてきたのです。


脳波のはなし

 

脳波とは、脳の神経細胞から出る弱い周期性の電流のことです。波というくらいですから、計測すると波のようなグラフに表されるそうです。

 

人間の脳は大まかに4つの状態に分けられます。

 

アルファ、ベータ、シータ、デルタ波です。その区別は、脳波の速さ=ヘルツ(振動数)であわらされます。

 

アルファ波 

14Hzから8Hzの周波数領域です。

この状態はリラックスしていて、覚醒と睡眠の間の状態と言われています。実は精神活動が活発で、意識レベルが高まっている状態だそうです。この状態では心拍数が遅くなり、呼吸もゆっくりになっています。精神的、肉体的にリラックスすれば、アルファ波が優勢になります。ヒプノでは、この状態をリラクゼーションで作り出し、潜在意識にアクセスします。

 

ひらめきが起こりやすく、問題解決、集中力を発揮するのに最適な状態です。瞑想状態、白昼夢、映画鑑賞中や運転中などにもアルファ波を出していると言われています。

 

車の運転中で、気持ちよく自動運転のような状態では、アルファ波が優勢で、突然脇から車が割り込んできたり、交差点で歩行者に注意して曲がる時などには、左脳が活発になりベーター波優勢に変わるようです。

 

ベーター波

38Hzから14Hzの間の、最も脳波が早い状態です。

左脳中心の日常生活をしているときは、ほとんどこの状態になります。やや緊張した状態から興奮した状態まで、この脳波がでています。脈拍も早く、呼吸数も増えます。

 

シータ波

8Hzから4Hzの間の周波数です。深い瞑想状態や、まどろみの状態です。 

 

デルタ波

4Hzから0.5Hzの最も遅い状態で、無意識の状態です。深い眠りについている状態や無意識です。


過去以外にもアクセスできるの?

 

催眠状態に入って、潜在意識に必要なところに導いてもらうと、いろいろな過去の自分と会うことができます。

 

今世の幼少期などの過去 

お腹の中の胎児期

今世赤ちゃんに入る前の意識

過去生

 

そして、『インナーチャイルド』と呼ばれている 心の中の子供の部分。その子は創造性と感受性の塊です。

 

または、自分の中の内なる光の部分、叡智の部分、自分に一番必要な助言を知っている部分です。『ハイアーセルフ』と呼ばれることもあります。

 

あなたをずっと見守ってくれているガイドのような存在もいます。

 

または、自分の中の別人格のような部分もあります。身体の一部や、なんでも知っている自分だけのお医者さん、自分の中の様々なコーディネーターのような部分もあります。そうした部分を催眠の中で、別の人格のように取り扱っていきます。

他にもたくさんの可能性があります。

 


どのくらい時間がかかるの?

 

もしあなたに何か深刻な悩みがあって、心理カウンセラーさんのところに相談に行くとします。カウンセラーさんの助けをお借りして、少しづつ自分と向き合っていきます。どのくらい時間がかかるでしょう?まずカウンセラーさんに自分を出せるようになるまで、少し時間が必要になるかもしれません。

 

本当はアメリカなどのように、日常的、周期的にカウンセリングを受け、少しづつ、カウンセラーさんや場所に馴染んで行くのが、理想かもしれません。しかし、日本は保険がききませんし、日本人特有の、「我慢をする」という性質や、

まだあまり馴染みがない、「カウンセリングを受ける」という行為自体なかなかハードルが高いような気がします。

 

ヒプノセラピーの第一人者のブライアンワイス博士は、もともと精神科医ですので、患者さんとは、定期的にカウンセリングセッションをしています。ですから、催眠のセッションを受けるまでには、たいてい患者さんと良好な関係になっていました。

 

しかし、日本でヒプノセラピーを受けるとすると、お互い初対面の事が多いのではないでしょうか?全く初対面でお会いして、体も心もリラックスさせてヒプノセラピーを受けるのです。

 

う~ん 緊張しますよね。

 

それでも、例えば私のように、いつも頭が一昨日やあさってのことで忙しく動いていても、体と心をお休みにすると、なんとなくぼんやりと潜在意識につながる事ができました。そして寝不足で疲れていても、ぐっすり寝てしまうことはなく、ぼんやりとした風景、感情、思い、物語の内容などを拾っていくことができます。万が一、ぐっすり寝てしまったら、普段から睡眠が足りなさすぎるのでしょう。 

 

ゆっくりと呼吸をして、リラックスしていれば、感じられていた場面のつながりから、ほぼストーリーをたどる事が出来るのです。そして潜在意識は、今その人に必要な情報をピンポイントで伝えてくれますので、ある意味お任せです。ネットの検索機能よりも高性能です。

 

 はじめまして~事前インタビュー 

 セッション(約一時間~)

 事後インタビュー

 

合わせて2時間から2時間半くらいかかると考えていただければ良いと思います。最初はもう少し時間がかかるかもしれません。

 

事前インタビューの前に、インタビューシートに今のあなたの状況、気になることを書いていただくこともあります。

書きたくないこと、話したくないことは選択できます。

 

そして催眠状態に入った時に、自分がどういう形で情報を受け取りやすいか、前もって確認しておくのも助けになるかもしれません。何かを自分でイメージしたとき=例えば、レモンを絞る、を感じてみます。

 

視覚で浮かぶタイプ=形、色が見える

感覚タイプ=すっぱそう 唾液が出るとか なんとなく感じる 分かる

聴覚タイプ=レモンを絞る音などが聞こえる

触覚タイプ=レモンのザラザラした皮を感じる 皮膚で感じる

 

いかがでしょう あなたはどの感覚が敏感ですか?私はぼんやりとした視覚と、なんとなくわかるという感覚です。人によって、複数のタイプであることも多いとおもいます。


どんなことができるの?

 

ヒプノセラピー(催眠療法)は多くの可能性を秘めています。

 

あなたが上手くいかない『何か』を抱えていたら、そこには自分が意識していない、過去の思い込みや信念があるかもしれません。

 

どんなに働いても豊かにならない

ある人とどうしても仲良くなれない

特定のモノに対する恐怖心がある

いつも同じようなパートナーと付き合ってしまう

原因不明の体調不良がある

生まれた時から抱えている不安などがある

選択肢のなかから自分に必要なことが選べない

自分の行動の背中を押して欲しい

自分の人生の目的が知りたい

どうしてこの病気になったのか理由がしりたい

 

取り扱えるテーマをすべてここにあげることはできません。そして、すべての不具合を解決することはできないかもしれません。ただあなたのことは、実はあなた自身が一番知っています。それなのに、あなたの一番賢い部分に聞いてみることはなかなかできません。

 

私たちは常に左脳をつかいながら、緊張状態に有ります。ヒプノはその左脳を休ませて、潜在意識から必要な情報を拾い上げていく作業です。普段やり慣れていない作業なので、なかなか状況がはっきりしなかったり、緊張で普段の意識が動きだしたり、うまく感じることができなかったりもします。

 

でも、やがて手にした断片のような情報たちから、物語が浮き上がり、様々な答えが見つかっていく時、何が起こるのでしょうか?

 

他の誰でもないあなた自身が、大切な情報の詰まった宝物の箱を開けに行くのです。その鍵を持っているのはあなた、私は羅針盤を携えてお手伝いしたいと思います。


※ ヒプノセラピーは医師の行う治療の代わりとなるものではありません。

 

医師の治療を必要とする身体的・精神的な疾病をお持ちの場合は、病院で治療をお受けください。

現在、治療中や薬を飲まれている方など、内容によってはお受けできない場合もあります。

 

※ ヒプノセラピーの効果には個人差があります。

※原則女性専用になります。